「ゼロ年代の音楽」を振り返る
今日で、長かった夏休みが終わるので、気持ちを切り替えるべくふだん働いてる街に出てちょっと散歩した。 人と話したりサマソニレポ見たりして高まっていた音楽熱を昇華しようと、かなり久し振りにタワレコに行ったらきになる本があったので買ってきた。あとCDいくつか。
ケトルVOL.44「ゼロ年代の音楽」
雑誌「ケトルVOL.44」の特集は「ゼロ年代の音楽」 表紙はアジカン後藤正文
博報堂ケトルと太田出版編集のカルチャー誌で、たびたび気になる特集が出るけど買ったことはなかった。 VOL.39「TBSラジオ」特集とか、VOL.36「ブレードランナー」特集、VOL.07「調味料」特集…
音楽業界の変化をキーワードで追ったり、テレビ番組の興隆の記事など。 iPodやコピーコントロールCDの登場、ファイル共有ソフトやSNSの普及とか、思春期真っ只中にインターネットカルチャーに触れる世代だったんだな〜と。 ポルノグラフィティのベスト盤だったかがコピーコントロールCDで、「iPodに入らないなら借りてきた意味な!!」と思ったことが思い出される。 個人的には、真部脩一の作詞のつくり方、いしわたり淳治のプロデュースの話 、ライブハウスのブッキングスタッフから見た当時のエピソード がアツい。 地方の学生だったので、ライブにたくさんいける都心のひとたちが羨ましかった… 残響レコードとか代沢レコードとか、自分の好みのバンドが多いレーベルに気づいたりもした。 D.A.N.やCHAI、tofubeatsなど、今活躍しているアーティストが当時何を聞いていたかのコラムをみると、自分と同年代だな〜と思ったり。 この時代に同じ音楽を聴いていた人なら刺さるところが多いと思うので、ぜひ読んでもらいたいと思った。
この夏休みしばらく地元にいて懐かしさに浸り気味だった延長で、じぶんのゼロ年代を、ダラダラと振り返ってみます。 もうテン年代も終わりそうなことにびっくりする。
2000年代前半(小学生)
アーティスト ゆず、宇多田ヒカル、ハロプロ全般、70年代80年代洋楽邦楽
情報源 テレビ地上波、TSUTAYAやGEOのランキング、親の車で流していたダビングCD
聴き方 CDプレイヤー、カーステ、MD
受動的な聴き方だったが、ゆず はかなり好きで昔のアルバムも遡って聴いていた。「栄光の架け橋」までくらいの曲なら大体わかるし好きです。「桜木町/シュミのハバ/夢の地図(2004年)」 のトリプルA面シングルをめちゃ聴いた(石原さとみがPVに出ている)。アルバムでいうと、「スミレ(2003年)」 を一番聴いた。
ハロプロは辻ちゃん が好きだった。シャッフルユニットから派生ユニットまで全部。 おとめ組はパワー系でかっこいい。
メロン記念日「香水(2003年)」 と 安倍麻美(なっちの妹)「きみをつれていく(2003年)」 は良曲です。
ジャニーズはまるで興味がなかった。小学6年の時に流行ったドラマの話題で、亀梨派・赤西派の選択を迫られることがたびたびあったが、どっちでもよかった。(その10年後に価値観が変わる) 親の影響で洋楽は、ベイ・シティ・ローラーズ(スコットランドのアイドル?ロックバンド)やデュランデュランやポリス、ボズ・スキャッグス など。 昔の邦楽は「青春歌年鑑 80年代 総集編」というオムニバスを死ぬほど聴いた。ラインナップはこんなかんじ。
ゼロ年代の音楽ではないけど、オフコースの「YesNo」 は良い。
この辺の時代まで、GEOのランキングコーナーの横にヒットシングルの歌詞カードが置いてあったので、片っ端からもらってきて見ながら聴いていた。 幼い時はすぐ歌詞が覚えられるし、覚えた歌詞は今も記憶に残ってる。
2000年代半ば(中学生)
アーティスト 大塚愛、ORANGE RANGE、aiko、コブクロ、スキマスイッチ、RIP SLYME、EXILE、スピッツ、レミオロメン、木村カエラ、RADWIMPS、BUMP OF CHICKEN
情報源 テレビ地上波、レンタルショップのランキング、ラジオ、雑誌、インターネット
聴き方 MD、iPod mini(グリーンの!)、iPod Classic→自室のコンポに繋いでスピーカーで聴く、iTunes
カラオケ行って歌えるのは、このとき聴いていた音楽が多いかもしれない。 大塚愛 の 「LOVE PUNCH(2004年)」「LOVE JAM(2004年)」、aiko の 「夏服(2001年)」「暁のラブレター(2003年)」「桜の木の下(2000年)」 をよく聴いていた。
コブクロ の 「宝島」 が好きで、友達が私からの着信をこの曲にしてくれていた。ガラケー。 近所の電気屋が閉店するというので、大処分セールで iPod mini と iPod Classic 、弟がiPod nano(ガムの形のやつ。初代?)を買ってもらって、充電機能がバカになるまで使い込んだ。
「コーラを飲んだらiTunesで1曲無料」というキャンペーンで、KREVA の 「くればいいのに feat.草野マサムネ(2007年)」 をダウンロードした。1曲だけ欲しかったし、iTunesのプリペイドカードも中学生当時高額だなと思っていたので、無料で落とせてとても嬉しかった記憶がある。
TOKYO FMの「SCHOOL OF LOCK!(2005年放送開始)」 は、始まった当初から聞いていた。(ウェブが当時からあまり変わってなくてびっくりしました。) 当時毎日のように聞いていて、 「ジェットストリーム (当時はこの1時間がつまらなすぎた) 」「やまだひさしのラジアンリミテッドDX」 まで聞いてしまった日は夜更かしだなと罪悪感があった。 「ORANGE RANGE ラジオ〜コンタクト」 もよく聴いていた。「musiQ(2004年)」 は、MDに落としてめちゃくちゃ聴いた。 HEY!HEY!HEY!とかMステとかのテレビ見たことを共有したり、給食の時間にみんなが知ってる歌が流れて盛り上がったり、「みんな」と同じものを聴いて共有するっていうのはこのあたりまでかなぁと思う。
地元のコミュニティFMでは、時間帯によってはJ-WAVEも流れていたのでよく聴いていて、日曜昼の 「TOKIO HOT 100」 も好きだった。 深夜に、MVやアーティストが出演して簡単なコメント(公演情報とか)を流すローカル番組があり、そこでも情報を得ていた。めんこいテレビの「BEATNIKS」 など。 ラジオでRADWIMPSのことを知り、インターネットで検索するとファンサイトがあって、雑誌掲載などの露出情報はそこで得ていた。掲示板もあったな。 初めて自分で買ったCDは、RADWIMPSの「祈跡(2004年)」 です。お年玉で、イオン下田のタワレコで。インディーズで、田舎のレンタルショップにはなくて、どうしても聴きたかったので…。
2000年代後半(高校生)
アーティスト [邦楽] RADWIMPS、椎名林檎、9mm Parabellum Bullet、椿屋四重奏、OGRE YOU ASSHOLE、THE BACK HORN、ACIDMAN、チャットモンチー、フジファブリック、ASIAN KUNG-FU GENERATION、THE TELEPHONES、サカナクション、くるり、相対性理論、monobright、トクマルシューゴ、毛皮のマリーズ、音速ライン、NICO Touches the Walls、the pillows、cinema staff、mudy on the昨晩、SPECIAL OTHERS、toe、YMCK、GO!GO!7188、Salyu、group_inou、凛として時雨、Syrup16g、THE NOVEMBERS、Lillies and Remains、Psysalia Psysalis Psyche、THE BAWDIES、Base Ball Bear、avengers in sci-fi、FoZZtone、APOGEE、SUPERCAR、ゆらゆら帝国 …
[洋楽] Deerhunter、Arcade Fire、Cajun Dance Party、+/-、Vampire Weekend、MARCHING BAND、Sonic Youth、The Strokes、Letting Up Despite Great Faults、Norah Jones、Muse、Mutemath、Oasis、 …
情報源 インターネット、ラジオ、雑誌、レンタルショップのPOP
聴き方 iPod nano→自室のコンポに繋いでスピーカーで聴く、iPod touch、YouTube、MySpace、Ustream、iTunes
書き出すと止まらないので、アーティストはかいつまんで。 インターネット があるおかげで世界が広がった。 借りたり買ったりしなくても、YouTube でいくらでも新しい音楽を試しに聞いたり、好きな音楽を見つけたら繰り返し聞いたりできるようになった。 CSのチャンネルを契約したりテレビを録画しなくても、MVやライブの映像も観れるようになった。 大学で仙台に出たとき、駅前の大型ビジョンでMVが流れたり、タワレコでインストアライブがあったり、フライヤーが大量に置いてあったり、ふつうに暮らしてて情報に触れる機会が多いことに驚いた。 それが少なかったので、ひたすらインターネットで見つけていた。
それでも、自然と入ってくる最新情報は、やっぱりだいたいラジオ。 金曜深夜のJ-WAVE「TOKYO REAL-EYES」 と土曜深夜の 「ROCKETMAN SHOW」 、どちらも今は放送終了している。 JFNCだと 「チャットモンチーのロッキン丼」 、東北のFM局でしかやってなかった 「音速ラインのラジオ百景」 も。
運動部を途中で辞めてほぼ帰宅部になってからは、(湊高台のTSUTAYAや成田本店、江陽のほんだらけ、沼館のブックオフなど、)レンタルショップと古本屋でレンタル落ち中古CDや雑誌のバックナンバーをひたすら探している ような高校時代だった。一人だったり友達とだったり。 ロキノンジャパン、音楽と人(椿屋四重奏が編集長のお気に入りで、よく載っていた)、QuipMagazine(スプリットCDがついてきたり、好きな連載が多かったりした)、bridge が特に好きだった。GiGSやB-PASS、Talking Rock!、MUSICA なども。
以下夢の組み合わせ。雑誌類は、今でも実家に全部ある…。
オウガ が好きだったので、影響を受けたUSインディー も聴くようになったけど、その当時はあまりはまらなかった。あとはTSUTAYAのPOPを見て適当に借りたり。
Deerhunter の 「Microcastle(2008年)」 はダウナーで衝撃を受けた。 Sonic Youth も暗くてトラウマになりかけた。
椿屋四重奏 の 中田裕二 がブログでおすすめしていた音楽をひたすら聴いたりもしていた。洋楽だとノラジョーンズ や コリーヌ・ベイリー・レイ 、 サンタナ (めちゃベテラン)、など。あとHIPHOPだと 鎮座DOPENESS や 環ROY 。昭和歌謡だと 安全地帯 や オリジナルラブ 、中森明菜 、鈴木雅之 とか…。
当時まさにこれ見てシロップいいなと思ったのだけど、これは公式のPVではないらしい。
mixi でチケットを譲ってもらって、土曜講習をずる休みしてZepp仙台に 椿屋 を見に行ったり、仙台まで遠征して 初フェス・アラバキ に行ったら 9mm で揉みくちゃにされて死ぬかと思ったり、ライブに行ってないのに9mm2009年記念ライブの限定TシャツをECで買ったり、相対性理論の「シフォン主義」 がCDショップに売ってないのでネットで取り寄せたり、 Twitter で情報を得たり(受験勉強そっちのけでツイ廃になってしまいよくない)、エムブロでライブレポや新譜の感想をブログに書いたり、他人のレポブログを読んだり 、 MySpace でアーティストをフォローしたり、 ノベンバ のブログをひたすら遡って今日は何年何月まで読んだら寝る、とかやっていた。友達とCDの貸し借りをしたり、友達の携帯の着うたが 東京事変 の 「閃光少女」 だったり、カラオケで友達が歌った バクホン の 「初めての呼吸で」 が良くてはまったり。部活の先輩が アジカンのコピバン をしていて、地元のライブハウスROXXでライブをしたのを友達と見に行ったり。 振り返ってみると、現実(勉強)からひたすら逃げて、インターネットと音楽に傾倒してたけど、それはそれで…。
JPOP生まれロキノン育ち、テン年代にまた色々(主に洋楽)通って今に至るけど、結論、音楽はいい。まだまだいっぱい知らない。