夏の岩手1
三陸道から沿岸部とアジア民族造形館 / 早池峰山の固有種と紫波町 / 岩手山登山から帰路へ
2023/8/16の記録
三陸沿岸道路でまずは野田村へ行った。
洋野町、久慈あたりまではなじみがあるがそれより南の沿岸地域はなかなか行く機会がなかった。
のんちゃん。鮭の稚魚。
ICの間隔が狭く、道の駅めぐりなど観光には便利そうな道。
トンネルの名前を見て「○○内(ナイ)」の地名がとても多いと思った。アイヌ語で「川や沢」を意味する。
No.172 北海道の名称と地名 – 一般社団法人 北海道建築技術協会
野田駅に併設している道の駅で野田村って「塩の町」なんだ、と知った。
三陸沿岸でとれた塩を牛に乗せ、山を通って内陸の盛岡などへ届けていたとのこと。馬じゃないんだ。
宮本常一の「塩の道」はまだ読めてなくて積んでいる。
また、マンガン鉱床である「野田玉川鉱山」で産出されるバラ輝石(学名ロードナイト[Rhodonite])も特産らしい。
のんちゃんパークからは奇跡の東屋がみえた。
東日本大震災で起きた津波に飲まれても残っていた東屋。丘の上にポツンとあった。
アジア民族造形館への道は細く、対向車が来たらすれ違うのがやっとだった。行き止まりの集落にある。
昨日までの線状降水帯による大雨で川は増水していて、流れが早かった。
アジア民族造形館は南部曲がり屋を活用した展示施設。タイの村に景色が似ているからここに作ろうということになったらしい。
もっと先には手紙でしか宿泊予約ができない苫屋がある。
アジア各国のうちわは、素材や形にそれぞれ特徴があった。
本物の馬頭琴は初めて見た。スーホの白い馬に出てくるやつ。
インドの神々が形取られた大きな門は、大きくてよくここまで来たなぁと思った。
囲炉裏で火を焚いていた。煙が茅葺屋根の耐久性を高めるという。
野田についての展示も少し。「白松がモナカ(宮城)」的なキャッチフレーズ
塩を運ぶ牛の置物
浄土ヶ浜。
多分初めて訪れた。過去に来ていたとしても記憶がない。駐車場から少し下って、遊歩道を歩いて海水浴場へ。砂浜ではなく、白い石の浜。暑い日で、たくさんの人が海水浴をしていた。
さっぱ船がひっきりなしに沖の方に出ている。「青の洞窟」へは、船でしか行けない。
八戸穴というところもあるそうだ。なぜ八戸?と調べると信じがたいエピソードが出てきた。
浄土ヶ浜ではないはずだが、昔海水浴をして、ムラサキウニがたくさんいるのを見た海はどこだったんだろうと思う。エメラルドグリーンの海の記憶が強くあるが、三陸の海にそんなところはあるのか?浄土ヶ浜はエメラルドグリーンに近いところもあったが。記憶の中のそこは、人がたくさんいて浜がレジャーシートで埋め尽くされていた。
宮古の道の駅でパンを買って昼ごはんにした。
スーパーへ寄って買い出しをしてキャンプ場へ向かった。途中、山田線の線路としばらく並走する。一両しかなかった。盛岡と宮古をつないで東西に走る路線。川沿いの線路から離れて山道に入っていく。
道が細い。ここも対向車とすれ違うのがやっとだったが幸いにも向こうからやってくる車は少なかった。
タイマグラキャンプ場に到着してテントを立て、周辺を散策した。川辺と芝生のキャンプサイトを選べたが、だだっ広い芝生の方を選んだ。自分たち含めて3張りしかいない。
川に入って魚をとっている人たちがいた。
川は増水していて流れが早く、轟音で、少し怖い。
キャンプサイトからすぐのところがクマの通り道
暗くなる前に管理棟でシャワーを浴びた。管理棟で飼っている猫がよく外に出たがるそうで、管理人さんが「扉はすぐに閉めてください」と言っていた。
宮古の産直で買った茄子など、ベアレンと三陸鉄道コラボのラガー
さっぱりしたあと明るいうちから飲み始めて、炭火で野菜やお肉を焼いた。
夜中は風が強く、音で何度か目を覚ました。
明け方にピーッという鳴き声が何度も聞こえた。調べてみると、秋の初めの明け方に鹿がよく鳴くらしい。北上高地ではもう夏は終わりか。