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Canon オートボーイLUNAと乗鞍岳

Canon オートボーイLUNAと乗鞍岳

SNSでフォローしている人が、山で撮ったフィルムカメラの写真を載せているのを見て「iPhoneで撮る写真より印象的に見えるなあ、試してみたい」と思ってやってみることにした。
Googleマップで北海道の山々をみているときに偶然見つけた「ニペソツ山」の写真も味わいがある。1996年に撮影されたらしい、フィルム写真であろう画像がアップロードされている。
使ってないカメラが実家に眠っていないかな?と親に連絡してみたところ、3台くらい残しているとのこと。一番軽くて簡単に撮れる「Canon オートボーイLUNA」をまずは手元に送ってもらった。

Canon オートボーイLUNA

1994年10月発売
画面サイズ 24×36mm(約13×36mmパノラマ画面切り換え式)
レンズ 28-70mm F5.6-7.8(7群8枚構成)
大きさと質量 123×64×44mm、275g(電池含む)

オートボーイ LUNA - キヤノンカメラミュージアム

レンズ部を覆うカバーをスライドして開けるとスイッチオンになる。
軽量で、レンズカバーが一体型になっているところが取り扱いやすい。
フィルムを入れてシャッターボタンを押すだけで装填完了・撮影準備完了になるのでとても簡単。
日付の他に、メッセージを写し込める機能があってかわいい。
もともと肩掛けできる長めの紐がついていたため散歩にこれだけ持っていくこともできた。
パノラマはまだ試したことがない。

作例

FUJIFILM フジカラー SUPERIA PREMIUM 400

近所を散歩した時。曇り空の下だと眠い感じ。

2021年09月20日、飛騨山脈南部の乗鞍岳へ行ったときにも持っていった。
この日の朝は雲がなく快晴。段々と雲は増えていったが登山中は多々青空がのぞいていた。バスで平湯に戻る頃には雲に埋め尽くされていた。
天気が良いと色がとても鮮やかに出るなあと思った。

 

周辺光量落ちが結構目立つのでレトロな感じに見える。
緑が強く出るのがこのフィルムの特徴なのかなと思った。(好みの色になるよう上の画像は多少補正している)
粒子っぽさや雲のグラデーションが、今まで使っていたデジカメやiPhoneとは違うのでおもしろい。絵みたいになる。

これをきっかけに、ISO感度や製造会社の違うフィルムを試したくなった。(つづく)

山行記録

剣ヶ峰頂上はあまり広くはなく、人も多かったのですぐ退散。
頂上から千町尾根ルートを見つけるのに手こずり、正規ルートではないところを通ってしまった。浮石も多く安全でなかったので今後は気をつけたい。
剣ヶ峰までの道中とは打って変わって、中洞権現までは誰にも会わなかった。
大日岳・屏風岳の横を回り込んで進んでいく。岩場がゴツゴツしており浮石も多く注意しながら進む。景色にあまり変化がないので遠く感じた。所々岩に赤いペンキが塗られており道は分かり易い。
ハイマツに道が覆われているところを漕ぎながら進んでいく。綿毛になったチングルマがまだ少し残っていたり、ハイマツに隠れてクロマメノキ?(実は時期ではないからか見つけられなかったが葉が似ていた)があったり、遠くに岩が点在している景色は、北海道大雪山の景色によく似ていた。人もいなくて360度麓の方の集落も見えず、音もなく自然にだけ囲まれている空間はとてもよかった。
近くで雷鳥が何羽か連なって歩いていたり、すぐ近くを飛んで行ったりした。所々、雷鳥が食べたような松の実が散らばるところがあった。
千町ヶ原から丸黒山の方まで行ってみるのもいいなぁと思った。