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「動き」の観察 1

「動き」の観察 1

私が中学生くらいだった頃、土曜のゴールデンタイムに「脳を活性化させるクイズ」が流行った。15秒ほどの映像の中でどこかが徐々に変わっていき、どこが変化したかわかった時点で回答する、というものがあった。最初と最後の静止画だけ見ると大きく変わっているのがわかるのに、15秒間凝視しているとその変化に気づけないというのは不思議だった。

先日このウェブのフォーマットを変え、各ページをそれぞれ確認しているときに、普通のJPGと思ってサムネイルにしていたある画像が実は動くGIF画像だったと気づいた。2枚の静止画を遅めの間隔で切り替わるようにしただけであるだろうけど、動きがある画像って、今まで意識したり作ったりしたことがなかったなあと思った。そんなことがあって、先述のアハ体験動画のことをなんとなく思い出した。

少し前にGIFが流行ったり、インスタグラムのBoomerangやストーリー機能が定番化?されてきたり、「動き」がブームっぽい。3分クッキングよりももっと早いスピードで出来上がってしまうレシピ動画DELISH KITCHENも最近流行っている。facebookのタイムラインに流れてきて自動再生が始まると見てしまうんだよなあ。インスタグラムの広告も、静止画だとスルーしがちだけど動きがあるとつい目に留まって見がちな気がする。写真補正アプリVSCOの動画バージョンのDSCOは、この間久し振りにアプリを立ち上げたらサービス終了のお知らせが出てきた…

DSCO、きれいで好きだった

参考: GIFアニメーション完全ガイド 2016 : 無料ツールによる作り方や使い道、そして重要なワケとは?

途切れない一定方向の動きの一部をトリミングするのか、画面内で完結するのか。切り取る場所によって反復が成立したり、不可逆で成立しなかったり。不可逆の巻き戻しで、ありえないこと動きが記録されたり。それがおもしろかったり。

ふだん見るものの「動き」に注目してみようと思う。 ロイヤルホストの看板がゆっくり回るところを眺めていた夏休み最終日。

(バラエティのドッキリ企画でリプレイを繰り返すときに流れるお決まり?のBGMが、マンボNo.5なのはなぜだろう)