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ラファエル・ローゼンダールの展示を見ました

ラファエル・ローゼンダールの展示を見ました

ゴールデンウィーク後半は帰省して、十和田市現代美術館の「ラファエル・ローゼンダール: ジェネロシティ 寛容さの美学」をみてきました。

<作家メッセージ> 私は、ウェブサイトや俳句、インタラクティブ作品、テキスタイルなど、あるルールに基づいた環境の中で作られる表現に取り組んできました。つまり、私はずっと、異なるいくつかの仕組み(システム)について考え、そういう制限の中で自分の創造性を探求してきたのです。

ラファエル・ローゼンダール: ジェネロシティ 寛容さの美学より

Looking at Something (Selected Websites)

入ってすぐの空間は、映像のインスタレーションだった。 8面同じ動く絵の作品が左右の壁に映し出されていた。 始まりも終わりもわからないようなループ映像で、一定の時間が経つと次の作品に切り替わる。 その空間は静かな印象を受けた。 滝のような水のような、風景に見えるものもあった。 WindowsXPあたりのスクリーンセーバーで、床も天井もわからない黒い背景にパイプがどんどん増殖していくようなものがあったが、それが思い出された。

ローゼンダールは、ウェブサイトで描かれるものについて「抽象ではなく、現実が抽象化されたもの」だと語る。

(図録より)

Abstract Browsing

グーグルなど有名なウェブサイトの構図を抽出し、ジャガード織りの技術でタペストリーにした作品。 多くの人が利用するウェブサイトの構図には、効率やシステムや人の好みなどが反映されて主体のない意図が浮かび上がる。 説明を読んでから作品を見たので、ワイヤーフレームっぽい…と思い浮かべながらみていた。 色面はどういうルールで決められているのか。 膨大なログ→選別、数を減らす→物体化 ウェブサイトという場所を主な表現の場としていて、延長的な経緯で物質的な作品もつくっているところ。 物であるけどパッと見たときにRGBっぽさを感じた。 織物という手段で、モアレまで表現できているところ。

Haiku

「何年経っても詠まれた時の新鮮なイメージを保ち続ける」と俳句に感銘を受けての作品。 「don’t」から始まる句は、単語を固定し逆直角三角のようなビジュアルになっていた。同じ言葉が続くことは韻を踏むようなものなのかな?と思った。意味も徐々に削がれていく。 「RR Haiku 061」は、一つ目の文で円がひとつ、二つ目の文で重ならない場所に別の円、三つ目の文は二つ目の文と一部交わる円、…言葉だけ見たときにベン図のようなイメージが思い浮かんだ。

Please Touch Me (Selected Websites)

クリックすると変化する作品に実際に触れてみるゾーン。 タイトルは見ておらず、何が起こるかわからないグラフィックを選んで操作してみた。 クリックしても何も起こらずスタッフの方に教えてもらった。 私が選んだのはこちら。 ドラッグ&ドロップすると半透明の青がスライドし、鳥のさえずりが聞こえてくる。 窓を開ける、という動作を求められていたのだが画を見ただけではわからなかった。 URLを含めひとつのウェブサイト全体が、ひとつの作品になっている。 URLで示したタイトルがヒントになって、シンプルなグラフィックへの操作を引き出す。 帰宅後、しばらく作品で遊んでいた。おもしろい! https://www.newrafael.com/websites/

それぞれ作品で操作が違う、という点に相違はあるが シンプルな表現、ベクターでインタラクティブ、という点で菊地敦己さんの個展のウェブサイトが思い出されました。  

見にいくまで知らなかった作家でしたが、試みと表現が刺さりました。 考えていることにも興味が湧いたので、行ってよかったです。 いい作家に出会えたなあ!