北海道Day2(宗谷本線で移動)
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2022/8/8の記録
朝、大通り公園を歩いて札幌駅へ向かう。
雨は降っていないものの曇り空で涼しい。
平日なこともあり、通勤らしき人たちが乗るバスは結構いっぱいだったのが見えた。
昨日、札幌駅に着いたときに「特急宗谷」のチケットを買っておいた。
札幌から稚内方面は、7:30発の1本のみ。
到着は13時前なので、ブランチとしての駅弁を買っておいた。
列車が走り始めると雨が降ってきた。約5時間半の移動中に仕事をしたり本を読めるかなと思っていたが、結果かなり難しかった。というのも、列車が結構揺れるため。モニターを凝視していると具合が悪くなった。最初のうちは平気だったが次第に何もできなくなり、目を閉じて休んだ。回復まで結構時間がかかった。昨年末にはテレワークの実証実験をしていたらしい。対話ベースであれば大丈夫かもしれないが、PC作業は新幹線と同レベルでやるには難しそうだと思った。
急勾配な塩狩峠通過時には、明治時代の殉職事故についてのガイドアナウンスがあった。小説にもなっている。
途中すれ違った電車のマーク
その後、天塩中川駅の近く(たしか)で徐々に減速して停車した。何事?と思ったら「熊と衝突した」とアナウンスが。進行方向塞がれて引き返すこともある?ここでしばらく待つのかな?といろいろ不安に思ったが、安全確認で数分停車し、やがて動き出した。調べてみるとJR北海道では列車とシカやクマとの衝突案件が増えているらしい。宗谷本線には「熊キャッチャー」なるものも配備されているとのこと。衝突がなければそんな機械があることも知らないままだっただろう。
画像:JR北海道
北上するにつれて雨が弱まってきた。
歌内駅を通過した。今年の3月に廃駅になったばかりの駅。
幌延にはトナカイの牧場があるそうで、駅にキャラクターがいた。
途中停車した豊富温泉が気になった。石油試掘中に天然ガスとともに湧出した化石海水によるモール泉で、皮膚疾患に効くため湯治客が年々増加しているらしい。石油系の温泉は今まで入ったことがない。
昭和を感じるデザインのキャラクターをたくさん見かける
車窓からは遠くまで緑が広がる景色が見えたり、宗谷本線西側の長い長い海岸線や風力発電の風車が並ぶ景色が見えたり、“北海道”を感じるようになってきた。
12:50前、予定より少し遅れて小雨の稚内に到着した。
当初の計画では到着したその日のうちに夕方の最終便で利尻まで行き野営場にテント泊を予定していた。しかし直前まで天気予報を見ていて雨予報だったので、稚内に留まることにして急遽宿を取った。夜暗くなって雨の中テントを張るよりもそのほうがいい。
駅前のゲストハウスに荷物を預け、ラーメンを食べ、雨の中商店街を歩いた。90年代には稚内とロシアサハリン州を結ぶ貨物船の入港とロシア人の訪問が多かったらしく、アーケードや青看板にロシア語表記が残っている。サハリン定期航路は2019年から休止となっていて、両地域において早期の再開が望まれているようだが、今の情勢を考えると再開がいつになるかわからない。
グレーの曇り空、空き家になった建物が並んでいて、潮の匂いがする。鳥が鳴いている。港町の感じは地元の景色に似ていた。それよりも最北の地は、より物寂しさがあるようにも思った。鳥の鳴き声は地元のウミネコとは違った。カモメ?何かわからないが、頻繁に鳴いているのが聞こえた。
夜ご飯はジンギスカンを食べた。後からタレにつける、厚みのあるタイプのラム。野菜もご飯もビールも美味しかった。
撮影はすべてiPhone13mini
店を出ると土砂降りだった。宿に温泉がなかったので、近くの別のホテルの日帰り温泉を利用することにした。雨宿りをしても止みそうになかったので、雨の中すこし走った。お風呂はほとんど貸切で、ゆっくりできてとてもよかった。
上がって外に出ると真っ暗になっていて、雨は止んでいた。
ニュースを見ると北東北と道南は大雨のよう。JR北海道のサイトを見ると、今日乗ってきた宗谷本線の特急宗谷は翌日以降、4日間は運転見合わせとのこと。今日乗っていなかったら足止めを食らって、予定を変えざるを得なかったかもしれない。
🧖温泉
HOTEL TRUNK wakkanai
日帰り利用 ¥___
稚内温泉 童夢の源泉を汲み、加水・加温
泉質
ナトリウム-強塩化物・炭酸水素塩温泉
効能
疲労回復・慢性皮膚病