Back
春の青森2

春の青森2

出発前日の久慈平岳 / 南部から尻屋崎と大間崎 / 縫道石山とキャンプ / 仏ヶ浦、脇野沢から青森市 / 八甲田大岳残雪期ハイク

2023/5/2の記録

縫道石山へ。
翌日登る予定だったが風が強すぎる予報で登れるか怪しかったので、翌日よりはまだ弱かったこの日登ることにした。

あおもり110山のページを見ていて、「青森にこんな山があるのか!」と興味を持ってから早いうちに行く予定が立てられた。日本じゃないみたいな景色。

Web東奥/とうおう写真館・あおもり110山/縫道石山

登山口への道すがら、山中の道の脇や集落でニホンザルを数匹見た。北限のサル。

この地域のニホンザルは、海岸を採食場にすることで知られている。海岸に出て、岩に張り付いているヨメガカサ等のカサガイ類を剥がして食べるほか、ホンダワラやアマノリなど海藻類を食べる。また、漂着するダイコン、キャベツを拾って喰うことも観察されている。他地域でも海岸に出る例は知られているが、これほど海産物を食べる例は他にはないようである。

北限のサル - Wikipedia

登山口には熊鈴が置いてあった。

岩の裏から回り込んでいくため樹林帯は風がなかった。植生が多様。特別歩きづらいところはない。登山道は二つの沿岸集落から伸びていて合流するようだが、一方は廃道になっていて道らしい道は見られなかった。

ピンクテープがありすぎるくらいある、整備されている

梯子やロープがあるところまで登ると風が出てきた。岩の上に出るとやはり風が強い。

通ってきた福浦の方

北海道、陸奥湾、津軽半島まで見渡せた。
恐山のほうは、山の向こうらしく見えなかった。

頂上には先客がひとりいて、その方はここに来る前に朝、大尽山に登ってきたと言っていた。

岩についているのが天然記念物のオオウラヒダイワタケという地衣類か?(ピント合ってない)
北米東部とくにアパラチア山脈と日本に分布している。保護のため、クライミングは禁止されたらしい。

国立科学博物館-地衣類の探究

カメラのカラー設定をミスって秋みたいな色になってしまった…

帰りはババ岩に寄り道する。
その手前で立ち止まって飲み物を飲もうとしたところ、かなり近いところで「ブブブブブ」と聞いたことのない振動音というか、電子的な?バイブレーション的な?地面?が鳴るような音がしたので熊鈴を鳴らしたり手を叩いたりしながらとりあえず立ち去った。
あとから調べてみたところ、ヤマドリの威嚇の羽音が近いような気がした。

音声があったが、録音だと再現度低い…
春の山林に響く 100ヘルツの重低音 | ナショナル ジオグラフィック日本版サイト

ババ岩まで行ってよかった!
ここから見えるジジ岩の連なりが面白い。ババ岩のモコモコ感も不思議な景色。振り返るとさっき登ってきた縫道石山が真後ろによく見える。
ババ岩では胎内くぐりができる場所があったようだが、気づかなかった。

標高は低いが、見どころが多く景色が独特なおもしろい山だった。山の上に雲がかかっていたのか、日の位置の関係か、遠くから見るとずっと暗黒世界みたいな様相をしていた。

行き帰り通った福浦の集落に「歌舞伎の館」というものがあって、なぜ歌舞伎?と気になって調べると、漁村歌舞伎が伝わる町とわかった。

「福浦の歌舞伎」は、全国的にも珍しい漁村歌舞伎です。福浦地区の住民が明治時代に上方役者から教わり、今に伝える手作り芝居で、娯楽が少ない小さな集落においては宝ともいえる存在。住民たちは、この宝を130年もの長きにわたり守ってきました。

福浦の歌舞伎の里を訪ねて - 下北のヒミツ | しもきたTABIあしすと

キャンプ場にチェックインして、明るいうちから焚き火をして、大間のスーパーで調達した食材でBBQをした。海に沈む夕陽を見た。
風が強くて、気温のわりに寒く感じて、たくさん着込んで外にいた。耳が痛いほど冷たくてずっとフードをかぶっていた。前回バンガローに泊まったときは薪ストーブであたたまったのだった。

夜になると、函館の街の灯りが遠くに見えた。

⛰山

縫道石山

GPS距離登り下り
02:044.5 km489 m495 m

😴宿泊地

願掛け公園キャンプ場
キャンプ場利用料 / ¥1,000
グラウンドシートありで焚き火可、芝生