なぜ写真を撮りたいのか
あるカメラをヤフオクでウォッチしていて、終了間際になって高騰して落札されているのを見ると「なんでこれが欲しかったんだろう?これがいいんだろ?」と我に返る。
何を撮りたいの?なんで撮りたかったんだっけ?どういう写真が好き?というのを考えてみる。
何を撮りたいか。
山の形・光・植物・土、人の表情・素振り、家の中の景色、町の雰囲気
いつどこで使うのか。
主に山、それだけじゃなくても近場でも遠くでも出かけたとき
家の中でも、いつでも
きれいと感じた時、愛しい時、気持ちと見えるものがリンクしたイメージになった時、など感情が動いた時。
それとは別で、状況の記録としてだったり、形や色の組み合わせなど見えたところを切り取りたいと思った時。
なんでそのカメラがいいのか。欲しいと思ったきっかけは。
撮りたい時にすぐ取り出せる手軽さがあり、持ち運びの煩わしさがないことがよいから。
SNSで見かけた、好みの風景写真を撮る海外の人が使っている物だから。
そして、5,6年前のTABFでいいなと思った写真集をつくった写真家の方が使っているのも同じカメラだということを、偶然にも最近知った。
自分が撮る写真を、自分が好きな雰囲気、自分が好みの色味に近づけたいと思っていて、これを使ったら近づけるかもという希望がある。(対象とか撮り方、切り取り方や編集以外の手法の模索)
なんで自分が好きな雰囲気とか色味に近づけたいのか?今どこが理想と違うのか?
自分で自分に聞いてみてこれはよくわかっていない。。何が違うのかを言語化するためにいろいろ試してみているのかもしれない。。
機器の仕組みに関しても理解しきれていない。勉強。。
iPhoneで撮るのが一番気軽で、撮りたい時を逃さないで撮ることができる。でも鮮明すぎたりコントラストが強すぎたり色が鮮やかすぎたりくっきりはっきりしていて肉眼で見えてなかったところまで映り込んでる感じがして違和感がある。(強調のポートレートモードも嘘だし。。)
いいなと思う写真は。
人のことが見える写真
写っているものはなんでもいいけど色とか素材、形の組み合わせが好みのもの
なんでこうなったんだろうみたいな偶然の写真
ひと気がない写真
彩度が低い写真
行動を思い出せるもの、記録としての写真
日頃から撮りたい時に瞬発力よく撮れるよう訓練したほうがいい。無理して撮ろうとするんじゃなくて気づいた時に撮れる状態でいることがいい。
カメラで一つ一つ撮ると、撮ったその時のことがよく思い出せる。周辺情報を多く覚えていられる。付随する記憶の濃度が高くなると思う。
後から見返した時に他人と共有できる楽しさがあるのが、撮りたい理由かもしれない。
現像の違いを見るとか出力してみるとか、機器の違い以外も試してみたい。
自分で大事にしたいと思えるような、物としてそばに置いておきたいと思えるようなものをいずれ作りたい。
「カメラは散歩の導火線だ」という言葉を好きな写真家の展示で見て、そうだなあと思ったのを覚えているが、今あらためて調べてみたら「散歩の収獲 /赤瀬川 原平 著」の中の一節らしい。読んでみる。