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話の話

久し振りに、お昼は唐揚げ定食500円(税込)を食べに行った。 味噌汁、お新香つきでここまで安いメニューはオフィスの近所にここ以外ない。

隣のテーブルに三十代半ばあたりと思われる女性1人男性3人の同僚同士っぽいグループがいて、出産、離乳食について話していた。 女性が出産を控えているようで、そのほかの人たちが自分の子供の時はこうだった、と自分の経験をそれぞれ話していた。

ふだん同僚や友人や親しい人とそういう話をしないので話題の違いが新鮮だった。

最近の話題といえば、

職場環境の話
最近仕事でなにをしているかの話
将来的になにをしたいかの話
休みの日なにをしていたかの話
平日帰ってなにをしているかの話
最近行って面白かったところの話
おいしかったものの話
行ってみたいところの話
お金がない話
効率いいお金の管理の話
最近買ってよかった化粧品や物の話
欲しいものの話
最近見た映画の話
最近聴いている音楽の話
好き嫌いの話
子供の頃の話
彼氏彼女の話
昔の知り合いが今何をしているかの話
将来的に東京に居たいか地元に戻りたいかの話
将来的に子供とか親とかとどう暮らしたいかの話
将来的に家が欲しいかマンションが欲しいかの話
どういうところに住みたいかの話

だいたい、近況のこと、なにかの感想、ものの情報のこと、〜したいみたいな希望のこと

似たようなバックグラウンドとか何かしらの共通点を見つけないと、自分の場合は話を広げていきにくい。 どの人とでも、わかりあえるところや、違うからこそ興味があることの話をしている。似てると思ってたけどそこはわからないなとか、逆に全然違う世界の人だと思ってたのにわかりあえて嬉しいときもある。 知らないことを教えてくれるときに面白いなと思うこともあればどうでもいいなと思うこともある。

年齢、性別、ライフステージ、とかによって人それぞれ話題は選んでいるだろうけど、この先話の内容って変わっていくんだろうか…多少変わるんだろうな…と、思った。

小さい頃おばあちゃんの家が近所の人たちのたまり場になっていて、しょっちゅうコーヒーやお茶を飲みながら世間話をしているのを見て、よくそんなに話が尽きないなあと思っていた。 覚えている話だと、「どこそこの長男がどこそこのひとと結婚した」とか「どこそこの長女がどこそこに就職した」とか「このあいだ旅行先で行ったあの店のあれが美味しかったとか」とかそんな感じ。 今自分が話していることとたいして変わらないか。 会ってお茶を飲んでみんなで笑いながら「話をする」のが楽しそうだったな。