Back
北海道Day6(羅臼岳・知床・斜里)

北海道Day6(羅臼岳・知床・斜里)

Day1 / Day2 / Day3 / Day4 / Day5 / Day6 / Day7 / Day8

2022/8/12の記録

夜中、雨の音がして何度か目覚めた。
天気予報を見ると朝方が雨マークでその後晴れるようだった。

4時半頃起床。小雨で曇り空。
雨だったので、室内の炊事場でお湯を沸かして朝食を食べた。

5時半登山開始。
知床は、世界的に見ても高密度でヒグマが生息している地域。登山道マップにたくさん出没の印があって怖い。

登り初めはパラパラ小雨で、すぐ暑くなるだろうと思ったのでジャケットは着ていなかったが、急に粒が大きくなってきたので止まって着た。しかしその一瞬だけで、その後しばらくは止んでいたので再び脱いで歩く。

「ピィーッ」と高い鳴き声が何度か聞こえた。シカかな、と思った。進行方向右上の方でパン、パン、と人が手を叩くような?草を踏むような?音が聞こえた。それが向かう先の方からシカの鳴き声は聞こえた。それから鳴き声は聞こえなくなり、人が手を叩いていたと思った方向には道がないことに気づいた。「ヒグマが見える位置にいたら手を叩くといい」と昨日教えてもらったので人かなと思ったが、人ではなかったのかも?ヒグマの足音?その後は謎の音が聞こえることはなかった。

アリがいっぱいいる日当たりがいいところに出ると、クマの好物!!と思って余計に熊鈴を鳴らしながら通り過ぎたりした。怯えすぎ。

樹林帯の中をしばらく歩くと一つ目の水場「弥三吉(やさきち)水」のあたりに来ると雨が少し強くなってきた。カメラを仕舞ってゴアテックスの上着を着てフードをかぶって歩き続けた。極楽平を過ぎて二つ目の水場「銀冷水」も通過。

大沢のあたりから開ける。お花畑だった。雨の中上ってハイマツ帯に差し掛かる前辺りで雨は止んだ。振り返るとオホーツク海が見える。遠くが青空。

羅臼平は羅臼岳と三ツ峰・硫黄岳方面の分岐になっており山に囲まれている。ここでフードロッカーを初めて見た。

岩場を登り切ると、羅臼岳山頂に出た。
9:24登頂。雲はあるものの山頂からは、知床半島方面、海別岳や斜里方面、北方領土の国後島まで見えた。両側が海で、珍しい風景。山頂に来るまでは全然だったのに、風が冷たくて強い。頂上では携帯の電波あり。国後島の爺爺岳の形が特徴的で、はっきりと二重式火山だということが見えた。思っていたよりも北方領土は近い。
景色を見ながら昨日買っておいたセイコーマートのおにぎりを食べ、40分ほどゆっくりして体が冷えてきたので下山した。

北海道本土方面

中央あたりに飛び出て見えるのが国後島の爺爺岳

ヤマレコの3Dマップで見るとわかりやすい

下る頃にはすっかり晴れて日差しが強く、山頂の方も青空が多くなっていた。
樹林帯に入ってからのくだりがすごく長く感じた。ダケカンバは曲がりくねっていて背も低いので何回も頭をぶつけた……。360度蝉の大合唱がすごい。ここは北海道なのか?と思うくらい暑かった。

下りでも汗をかきながら、12:50クマに会うことなく無事に下山。

たくさん汗をかいたので、また木下小屋の温泉に入った。下山即源泉掛け流し天然温泉の素晴らしさ!すっかり青空の下、真っ昼間の温泉。脚の疲労も癒えた。
お風呂上がりに飲んだ冷たいコーラがとても美味しかった。
登山バッジは2種あったが、「木下小屋」が入ってる方を購入。小屋オリジナルの植物図鑑のような柄のハンカチも購入した。

知床自然センターまで戻りチキンカレーとチーズドッグを食べ、マイカー規制期間のためバスに乗りカムイワッカ湯の滝まで。片道40分。
湯温はぬるめ。今は落石の危険があるため、一の滝上部までしか行くことができない。子供の頃の旅行当時は立ち入り禁止になる前だったのでたぶん「四ノ滝」まで登れた。上の滝壺は肩まで浸かれてお湯もちょうどいい温かさだった。日の光が入ってお湯の色がグリーンに光っていた記憶がある。

追記:昔の旅行当時の写真を祖父の家で見つけた。真ん中に写っているのが祖父と父。自分が写っている写真は無くて、この写真を見て上まで行けたと記憶違いしてたのかな?

前日、山小屋で話してる中で「一日で羅臼岳と斜里岳2座登れるか?」という話題になり(「無理はするな、おすすめしない」という話)、斜里岳って比較的近いし次の日行けるんじゃない?と思いアクセスしやすいキャンプ場を選ぶことに。14日朝に日高のアポイ岳に行けるか?天気が微妙……と思っていたところだったので、それは行かないことにして予定変更。
クリオネキャンプ場に直前に問い合わせるとチェックイン可能とのことだったので向かった。暗くなる前にテントを張ってから前日に寄ったスーパーへまた行って食材を購入、ホームセンターで物品調達し、先に回していたコインランドリーの乾燥が終わる頃に寄ったあとキャンプ場の近くの斜里温泉へ。

夜は鶏肉やラムを焼いてスパイスをかけて食べたりした。夜は肌寒かったが焚き火が暖かかった。

炊事棟へ食器を洗いに行くと、近くの管理棟広場にライダーが多くいて宴会をしていた。仲間内なんだろうか?それともここで初めて会ったのか?ツーリング中にすれ違うライダー同士手を上げて挨拶するのを見かけたり、ライダー文化や歴史は面白そう。
チェックアウトの手続きが不要なのは便利。レンタル品も管理棟に置いておけばいいとのこと。

管理棟は共同キッチンやコインランドリーもあり、施設充実。拠点とするにはとても良さそうだった。次道東の雌阿寒岳・雄阿寒岳・硫黄山あたりを訪れるときにはまたゆっくり来たい。

⛰山

羅臼岳(岩尾別温泉コースピストン)

GPS距離登り下り
07:1613.2 km1,443 m1,448 m
🧖温泉

民宿斜里温泉 湯元館
日帰り利用 ¥200(キャンプ場利用者割引)

源泉名
斜里温泉
泉質
ナトリウム一炭酸水素塩・塩化物泉(弱アルカリ性低張性高温泉)
効能
神経痛・慢性皮膚病・慢性消化器病・やけど・切り傷など

😴宿泊地

クリオネキャンプ場
キャンプ フリーサイト ¥550/1名
焚き火セットレンタル ¥1,000/1日
生ゴミ用ゴミ袋15L ¥40/1枚(獣除けで一時保管庫へ入れる必要あり)
※池?の近くのサイトは蚊がすごいので虫よけ・蚊取り線香必須

Day7へ