勢いで北欧旅行3
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2023/2/5(日)の記録
夜中何度か目覚めてよく眠れなかった。
日本と-8時間の時差があるので慣れない。7時半くらいにベッドから出た。外はまだ明るくなり始めだった。朝日が昇るところが見えるかも、というので化粧もせずに急いでホテルを出て、海の方へ向かった。
AM7:56
Amager Strand駅で降りてビーチへ。駅周辺は住宅街で、ほとんど歩いている人がいない。この日は雲が多くて光が広がる様子は見えなかった。
日が昇ってくる方に長い長い橋が見えた。コペンハーゲンとスウェーデンのマルメーをつなぐ「オーレスン・リンク」かなと思う。電車で隣国へ渡れる。コペンハーゲン拠点に、デンマーク国内の別の島へ行ったり、陸路でスウェーデンにちょっと足を伸ばすような旅もいいよなあ、と思う。
反対側には遠くに風車が並んでいるのが見える。砂浜には、たぶんシーグラス?(海草)がたくさん転がっている。家具づくりの際に座面に使うこともあると本で読んだ。
犬の散歩をする人やランニングをする人がちらほら。こっちで見かけるランナー、男女共に走るスピードが速い…。
気づいたら、桟橋の端に裸の人が?寒中水泳をやっていたのか?服を着て去っていった。
いろいろな色や柄の石が気になって、10個厳選して持ち帰ってきた。
正直お土産の中でこれが一番気に入っている。きれい。後でこれらの石のことが気になって調べた。これらがそうかは正確に判断できないが、北ドイツでは最終氷期に氷に押されてスカンジナビアからやってきた石が多くみられるそうで、総称が「ゲシーべ(Geschiebe)」というとのこと。エリアも近いし関係あるのかな?
氷河の置き土産 〜 北ドイツの石を味わう(基礎編) | Chika Travel
石については、登山のときも気になることが多かったので今自分の中で熱い。
甲斐国・武蔵国・信濃国にまたがる甲武信ヶ岳の麓、西沢渓谷は鉱山が近く、森林軌道の廃線や廃屋が残っていて登山道には石英がかなり多く、ざくざく踏んで歩くほど散らばっていた。
西丹沢の白石沢には大理石が転がっている。地名もそこからきているらしい。
北海道・宗谷岬の海岸ではジャスパー(碧玉。石英の一種。)を拾うことができて、昭和30年代の終わりに採集ブームが起こったそうだ。(「北限への招待」稚内文庫編集委員会編/1981,p140参照)
金山は戦国時代の武将軍の財政に関わっていたり、鉱山跡の近くには温泉が湧いていることが多かったり、土地の形成や地名の由来、産業や歴史などなど石からいろんなことがわかっておもしろい。石と山の話は置いておいて。
一旦ホテルに戻るついでに、気になっていたクリスチャニアの入り口まで行ってみた。
クリスチャニアは市街地に近い自治区。ヒッピーたちが住むエリアで、2004年まで大麻が合法だったとのこと。駅から入り口までは普通の街並みで、突然雰囲気の違う門が現れる。また今度ゆっくり中を観光したいなと思う。
先進国に現存する地上最後の楽園、クリスチャニア。世界一非常識な場が挑む人類の一大実験とは?
一旦ホテルに戻って朝食を食べ、この日は前日購入した有効時間48時間のコペンハーゲンカードをフル活用するべく散策へ!ニューハウンからDACに向かう時のバスに乗るときに購入した。電車・メトロ・バスが乗り放題で、指定の観光施設の入場料も無料になるもの。
メトロを降りて地上へ出ると、偶然日曜正午の衛兵交代式を終えた衛兵の行進に出くわした。ラッキー!鼓笛隊の音楽が陽気でかわいい。そのまま行進の列について歩いていったらローゼンボー城についた。広い庭には大きな鳥たちがいた。
衛兵たちが建物に入るところまで見た後、お城を見学。鳥や植物など自然が描かれた調度品が多い。後ハートマークがたくさん。
SMK(コペンハーゲン国立美術館)ではマティスの企画展をやっていて、日曜日だったのもあってかなり混雑していた。それはスルーして(2023年4月27日~8月20日に東京都美術館に巡回するし)、「Danish and Nordic Art 1750-1900」をゆっくり見た。
「これムンクに似てる」といってみてた絵が本当にムンク作で、独自性すごい、と思った。美術にそんなに明るくなくてもわかる。なぜかロシアの画家って思い込んでたが、ノルウェー出身というのを知った。
ヴィルヘルム・ハマスホイの絵画の静謐さ。前日に行ったアマリエンボー宮殿広場の絵は曇天でグレーがかっている。中央に灯る蝋燭とその周りだけがほの明るい暗い部屋の絵が印象的だった。親密さ。
デンマークの土地に密着したような、生活がわかるコレクションは面白い。北の港町特有の彩度の低さ、曇り空の多さ。晴天の日の嬉しさが伝わるような。位置の低い陽の光のきらめき。
デザインミュージアム・デンマークへ徒歩で移動。
パターンやテキスタイルの展示が面白い。器や照明器具を自分好みにカスタマイズして完成品を見る、というインタラクティブなタッチモニターで遊んだ。ドアノブや鍵穴、ロックの機構が面白い。
そういえば、ホテルのトイレの流水ボタンは文字の記載がなくフラットな面で、大きいのと小さいの2サイズあって視覚・触覚でわかるのが面白かった。
キッズスペースには、ハンス J.ウェグナーの組み立て式のピーターズチェアとデスク、レゴブロックが入ったボックスが置いてあってデンマークらしさを感じた。
17時を過ぎていたので夕食をどうしようか、というのでTorvehallerneKBH(トーヴヘーラネKBH)というフードマーケットに向かった。
なんでもあって目移りした。閉館時間が迫っていたので生ハムを急いで買った。あと、Coffee Collectiveで浅煎りでフルーティーなKIENIの豆を買った。帰国後家で飲んだが、ストロベリーチョコみたいなフレーバーで美味しかった!!あっという間に無くなってしまって、いくつかの種類を買って来ればよかった〜と思った。Mikkeller & Friends BottleshopでMeditationsというワイルドエールを買った。これはまだ飲んでないので楽しみ。
コペンハーゲンカードの有効活用のため、ホテルにそこそこ近くて、まだ開いていた大きなプラネタリウムにも行った。時間的に星の話の回ではなくて、NASAの月面着陸ドキュメンタリー映画の回でスクリーン全体をつかっているのを見れなかったので残念!大画面で音も良くて、音楽映画を上映したらとても良さそうな空間だった。
Planetarium Copenhagen - english site
近くのMikkeller Barへ立ち寄り。
スタイリッシュな内装の半地下。BGMでMac DeMarcoのChamber of Reflection(マックデマルコの曲の中で私が一番好きで思い入れあるやつ)がかかっていて、日本と同じだ!と思った。1杯目にIce Cold Pilsnerを選んだらキンッキンに冷えていて超絶美味しかった。2杯目に選んだものがちょうど無くなったようで、でも次繋ぐのもおいしいよって言ってたのでなんだかよくわからなかったけどそれにした。15番のやつ。Hazy IPAっぽかったかな?美味しかった。
小雨のなかホテルまで歩く。
フードホールで買った生ハムがめちゃくちゃ美味しい!!あとは、昨日スーパーで買ったサラダや、Yがスイス?で買ったトリュフのチーズ、私が持って行ったじゃがりこにお湯を入れてマッシュポテトっぽくして軽食を食べて、寝た。