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春の青森、西へ5

春の青森、西へ5

青森経由で弘前、岩木山麓へ / 岩木山登山、弘前市街地夜の散歩 / 雨の一日、つがる地球村へ / 鰺ヶ沢と深浦 / 白神岳登山と不老ふ死温泉 / 西海岸から南部へ

2024/5/2の記録

目が覚めるともう日が昇り始めていた。山の向こうから光がさしている。

朝日が昇ってくるところ

早々に撤収して車移動して白神岳登山口駐車場に向かう。前日に道の駅で買った、たけのこの炊き込みご飯とたこ飯を朝ごはんにした。とってもおいしかった!温めて食べたらもっとおいしかっただろう。駐車場にはすでに数台車が停まっていた。県外ナンバーが多い。

たけのこの炊き込みご飯とたこ飯

白神岳はSea to Summitができる山だが、序盤林道歩きが長いので今回はショートカットした。数年前の大雨で土砂崩れが起き、幹線道路から登山道へ続く林道が2023年10月まで車両通行止めとなっていた。復旧までの期間、幹線道路沿いに臨時駐車場と登山ポストが作られていたとのこと。復旧に感謝したい。

序盤はなだらかな樹林帯を歩く。新緑、いくつかの水場を抜けて、分岐に出た。私たちが行くのは蟶山コースだが、ここから二股コースへも行ける。二股コースは古くはメインの登山道だったらしい。急登が続き、山頂で合流する。

蟶山には寄らず。それから、残雪が残る部分へ。足型が固まっていて、トレースすればチェーンアイゼンは不要だった。
稜線へ出て分岐までくると、向白神岳が目前。その奥に岩木山が見える。残雪の一面白と、青空のコントラストが眩しい。

急登 海が近い 避難小屋 白神岳頂上

頂上。藪に埋もれて二股コースの道があるのを見た。少し下の避難小屋近くでカップラーメンを食べる。風もなく穏やかで暖かく、遠くまでよく見えた。海の方もよく見える。AR山ナビで山座同定をしてみた。男鹿三山にも行ってみたい。
本山 (ほんざん) - 男鹿三山:715m - 山と溪谷オンライン

男鹿半島方面 男鹿半島方面

向白神岳は「あおもり110山」の表紙になっている山で、白神山地最高峰。この本で見てからずっと気になっていた。世界遺産登録前には道があったが、現在は藪に戻り人が踏み入れることは少なく静かになっているそう。行けないと思うと興味がわく。残雪期に登頂している猛者の記録を見るとナイフリッジがおそろしい。
名山一人旅 - 向白神岳 白神山地の最高峰
Web東奥/とうおう写真館・あおもり110山/向白神岳

細い尾根 一旦下る。細い尾根が見える
向白神岳方面 向白神岳方面の稜線。奥には岩木山の頭が見える

尾太岳も気になる。かつて隠れキリシタンの安住の地となった鉱山。1978年に閉山したが、坑口から出続ける鉱毒水を今も無毒処理しているそうだ。白神山地には気になる歴史のある山が多い。
Web東奥/とうおう写真館・あおもり110山/向白神岳

ウグイス、他にいろいろな鳥たちの声だけが聞こえる。白神山地の奥の方をしばらく眺めていた。ずっといられるなぁと思った。
白神山地深部方面 奥の方に白神山地が広がっている

避難小屋と自分 前日泊まっていたところ方面

下り、残雪エリアを通り過ぎて、上りではゆっくり目に留めていなかった草花をよく見て歩く。ところどころ、花が咲いている。白神山地には固有種は存在しないらしい。

白いキクザキイチゲ、オオカメノキ(ムシカリ)?、シラネアオイなど。
オカメノキ(ムシカリ)? シラネアオイ 最後の水場 看板 分岐の看板。岩崎村時代のもの

ヒバの葉はスギヤヒノキよりもぷっくりしているな、と思った。若い黄緑の部分が伸びてきている。 春山の風物詩が一面に伸びていた。
ヒバの葉 一面の春の風物詩 作品のよう 入山マナーの看板

無事下山。山の上でカップラーメンは食べたが、まだお腹が空いていたので昼ご飯を食べに行くことにした。 秋田県に突入し、道の駅八森お殿水で「お殿水ラーメン」を食べた。魚介の出汁の塩ラーメン。しみじみと美味しくて、沁みた。湧き水を汲んで、車中で少し休憩。
お殿水ラーメン 湧水の説明看板

再度北上し、旧ウェスパ椿山に立ち寄った。宿泊施設や温泉は閉業したが、お土産店だけ営業している。スロープカーや建物は残されたままだった。
椿山は、ツバキが自生する日本海側の北限らしい。ちょうど咲いている時期で、車窓から花が見えた。あれが自生のツバキだったかどうかはわからないが…
夏泊半島の椿山は自生北限地帯として天然記念物に指定されているとのこと。
ツバキ自生北限地帯|青森県庁ウェブサイト Aomori Prefectural Government
椿山 車窓から見た椿山

旧岩崎村(現・深浦町)にはサンタランドがあったなと思い出す。子どもの頃、CMかなんかで見て行ってみたいと思っていたがいつの間にか閉園していた。その遺構がところどころにあるのを見た。道路脇のガードレールの図案とか。今はアオーネ白神十二湖として営業しているようだ。
駅からマンホール » サンタランド白神 ~ 青森県岩崎村

不老ふ死温泉にチェックイン。
海の直近に建つ旅館。ひとまず登山の汗を流す。鉄のにおいの熱いかけ流し。好きな泉質だ。露天風呂で温まって外気浴、を繰り返した。それに、熱くてこじんまりしたテレビもないストイックなサウナがあるのがうれしい。
その後、部屋でひと休み。広縁の椅子に腰掛けてまだ明るい海を眺めながら乾杯した。窓の外には青い地平線だけが見える。もうすぐ旅が終わる。
窓から見える日本海 ビールで乾杯 部屋の様子

そのあと、海辺の露天風呂からは日本海に沈む夕陽を見た。夕食は地元の食材を使ったバイキングで少しずつほぼ全種類たべた。帆立がとてもおいしかった!
夕食バイキング

食後休憩してもう一回お風呂に行こうと思っていたが、疲労困憊で横になっているうちに眠ってしまった。

🧖温泉

黄金崎不老ふ死温泉
宿泊利用

泉質
含鉄-ナトリウム-塩化物強塩泉(高張性中性高温泉)
泉温52.2℃
効能
神経痛、腰痛、リュウマチ、創痛、皮膚病