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春の青森、西へ1

春の青森、西へ1

青森経由で弘前、岩木山麓へ / 岩木山登山、弘前市街地夜の散歩 / 雨の一日、つがる地球村へ / 鰺ヶ沢と深浦 / 白神岳登山と不老ふ死温泉 / 西海岸から南部へ

2024/4/28の記録

朝はゆっくりめに出発。
七戸町、東北町、野辺地町を通って陸奥湾へ出る。
道端の「駅伝の町 東北町」の看板を見て初めて、東北町は駅伝が強い町ということを知った。
「駅伝の町」伝える力@東北町 | 青森の魅力

地図で見ていた平内町の引ノ越山は岩肌が見える面白い山容の山だったので車窓から探した。遠くに見えた。
Web東奥/とうおう写真館・あおもり110山/引ノ越山
引ノ越山

夏泊半島を通り過ぎる。県内色々な場所へ行ったことがあると思っていたけれど、夏泊半島は行った記憶がない。未知の土地。茂浦鉄道という未成線があることは、大間の未成線を調べた時に知っていた。

浅虫温泉の寂れた温泉地感。廃墟が目立つ。
太宰治の「津軽」の序盤に出てきたのを思い出す。

青森市から三里ほど東の浅虫といふ海岸の温泉も、私には忘れられない土地である。やはりその「思ひ出」といふ小説の中に次のやうな一節がある。
「秋になつて、私はその都会から汽車で三十分くらゐかかつて行ける海岸の温泉地へ、弟をつれて出掛けた。そこには、私の母と病後の末の姉とが家を借りて湯治してゐたのだ。私はずつとそこへ寝泊りして、受験勉強をつづけた。私は秀才といふぬきさしならぬ名誉のために、どうしても、中学四年から高等学校へはひつて見せなければならなかつたのである。
太宰治 津軽

この節以降も何度か出てきたが、いい思い出ではないようだった。

青森市街の大きな道路を抜けて、梵珠山を右に見て大釈迦のあたりから板柳町へ抜ける。仏教らしい名前が多く付く土地だなと思った。
調べてみると古い歴史があるようだ。

梵珠山を含む浪岡一帯は、およそ300万年前の新生代地層が分布し、古く、飛鳥時代より信仰の山とされ仏教に 関係深い地名が残っています。また、梵珠という山名も釈迦三尊仏のうちの文殊菩薩の名から名付けられたと伝えられています。
梵珠山紹介 | 青森県立自然ふれあいセンター

1960年代に流行した「シーハイルの歌」にも出てくるらしい。シーハイルはスキー万歳という意味。
シーハイルの歌とは何? わかりやすく解説 Weblio辞書
「シーハイルの歌」の「ぼんじゅね」、「あじゃら」、「シーハイル」の意味 | おしゃれ手紙 - 楽天ブログ

りんご畑に出ると前方に大きな岩木山が見えた。大きい。津軽に来たなぁ、と思った。

一戸菓子店で目当てのワッフルとシュークリーム、店頭で気になったポテトとバナナというお菓子を買った。シュークリームは買ってすぐ食べた。クリームいっぱいで、くどくなくさっぱりとしていて、大きかったがあっという間に食べてしまった。

弘前市庁の駐車場に車を停めて、弘前城桜まつりへ。
もう桜はあらかた散ってしまった後だというのは知っての訪問だったが。弘前城へは初めて来た。
お城は本来の位置から移動して、100年ぶりの改修中とのことで、珍しい景色を見ることができた。
弘前城石垣修理事業「弘前城が動く」 | 弘前公園総合情報
お掘りを船で行く人々 弘前城と枝垂れ桜

枝垂れ桜の満開は過ぎていたけれどまだ咲いており、人が集まって皆写真を撮っていた。お濠の中の高いところからは綺麗に岩木山が見えた。

出店が並んでいるエリアの食堂に入って早めの昼食にした。午前中からビール(運転手ではないことに甘えて)。あとは焼鳥、生姜味噌のおでん、焼きそば。
桜が咲いていなくても広い芝生の原っぱでは多くの人がピクニックをしていて、賑わいはありつつ穏やかでいいところだった。

Yが昔住んでいたあたりを車で通り、昔よく遊んでいたという広い公園を散歩した。公園の中を流れる小川?池?では少年3人がタモを使って何かをとっていた。

リンゴ畑と岩木山

アップルロードを走り、りんご公園へ。
いろんな種類のりんごの木があり、シードルの醸造所も併設している。
種類の違うりんごで染めた布が展示されており、色がそれぞれ違って綺麗だった。淡い黄の中でも、橙寄りのものがあったり緑寄りのものがあったり。

野風パンに立ち寄り、田舎パンと塩パン、レーズンパンを買う。岩木山桜林公園のすぐ近くにある。素朴なハードパンをつくっているお店。
野風パン

岩木山桜林公園を今日のキャンプ地とする。
着いてひと休み、山を見ながらさっき買ったワッフルを食べた。
一戸菓子店のワッフル

広い芝生の端の方にテントを立てた。水場もトイレもきれいで、整備されている。天気の良い日だったこともあり、デイキャンプの人たちがたくさんいた。
本日の幕営地

車で麓までおりて、近くの百沢温泉へ行った。ちょうど前日にローカル番組でリニューアルオープンしたことを放映しているのをみた。地元の人々で賑わっていた。お湯はかなり熱めで、連続して長くは入っていられない感じ。鉄っぽいにおいがした。芯から温まる。熱湯とベンチの休憩スペースを行ったり来たり、たまにぬる湯(混んでいる)でのんびりして存分に温まった。汗が止まらない。
百沢温泉のお花 あべこうじがMCのローカル番組の企画でリニューアルしたようで吉本興業からも花が贈られていた

夕方の岩木山

まだ明るいうちにキャンプ場へ戻り、焚き火を始めてビールを飲む。徐々に目前の山は暗闇に消えて一面星空になる。スーパーで買った県産ベビー帆立を使ったパスタ、竹浪酒造「七郎兵衛」の熱燗を飲んであたたまり、早めに眠った。
ホタテとアスパラ、トマトのパスタ

夜の岩木山

🧖温泉

百沢温泉
日帰り利用

泉質
含重炭酸土類-弱食塩泉
泉温48.5℃
効能
神経痛、リューマチ、痛風、皮膚病

😴宿泊地

岩木山桜林公園
無料